パードン木村8年ぶりのソロアルバム!
アナログシンセサイザーと生ドラムの異色のデュエットここに誕生!
菊地成孔DUB SEPTETのメンバーでもあり、プロデュース、レコーディングエンジニアとして、Keison、児玉奈央、ラキタなどを手がけるかたわら、映画の音響効果として『パンドラの匣』『アトムの足音が聞こえる』に参加する等、その多彩な才能を惜しみなく発揮し続ける、パードン木村が満を持して放つ待望のニューアルバム。
選出されたドラマー達は、同じ菊地成孔DUB SEPTETのメンバーでもある本田珠也、Chara、浅井健一、Coccoを始め、名だたるシンガーと共演してきた椎野恭一、かつて東京スカパラダイスオーケストラのメンバーであり、ASA-CHANG&巡礼や様々アーティストのプロデューサーとしても活躍しているASA-CHANG、そしてSAKEROCKのメンバーであり、現在は、細野晴臣、星野源、元ちとせ、坂本美雨などのサポートミュージシャンとしても活躍中の若手ナンバーワンの声も高い、伊藤大地。あらゆるジャンルを飛び越えた、ポップでアバンギャルドな音のデュエットがここに誕生!
《オンライン購入特典》
CDR「N.E.P Live at GRASSROOTS」付き
いち早くこんなすばらしい音楽が聴けてとても嬉しい。
まるで時間軸が違う植物世界で生きるようなパードンさんの音と、けたたましく(人間的に?)、ビシバシと鳴り響くドラム群。この相容れない様がとてもユーモアだ。パードンさんの音楽はインスピレーションの泉。
このアンビバレントな関係性を成就させるのは僕たち聴き手の想像力にかかっている!
オオルタイチ
木村君にはEMLもMixingもイタリア製バイクも十割蕎麦も全部が同じ軸の上に乗っていて、それをいかにカッコ良く、且つバカバカしく(失礼)おもしろく調理するということに日々命をかけてるんじゃないかなって思うんです。 ハバナエキゾチカ時代からいろいろと手伝ってもらったり一緒に遊んだりの長いおつきあいですが、常に笑いのポイントはずれず、そしてその発見にいつも驚かされます。
私はバイクの事は全然わかりませんが、このアルバムでバイクの様に操られているシンセを聴くと、なんだかその面白さがちょっとわかったような気しました。
大野由美子(Buffalo Daughter)
【楽曲解説のような漂流(ドリフト)】
自分の作曲の特徴は 多調?混調?(無調では無く) 時間軸のドリフト(ポリリズムでも無く) だと思っている。(たぶん、、、)
DJ的に言うと 違う曲の2枚がけのロングプレーが好きなのだと思う。
ぎりぎり混ざらない(混ざる)位のところの追求なのかもしれません。
昨年からEML400の導入でより顕著になっています。
今回の作品G.E.P good enough pocketでは 4人の素晴らしいドラマー達が演奏の中に残してくれた道しるべを頼りにドリフトで走破しました。
ドラマーのみなさんのご紹介も兼ねて 何曲か解説?などを。
「Limited Slip Deffer」
本田珠也さんです。
ここ数年、菊地成孔ダブ セクステットのライブのエンディングでは ドラムソロ&ダブエフェクトのセッションを毎回やっていた。
(計何回くらい演ったかな、、、)
心が通じておりますので、お任せで演奏してもらい 後からEMLシンセサイザーのダビングをしました。
イントロのエンジン音は1981年 WRC 1000 LAKES RALLY
Special Stage No3 の録音から。
Fiat Abarth 131のドリフト。
「Double Chevron」、「3CV」
伊藤大地さんです。
EMLシンセサイザーのシークエンスに合わせて演奏してもらいました。
シークエンスはDouble Chevronも3CVも同一のもので テンポの違いによるバリエーションです。
ドリフトを繰りかえすので整数では割り切れませんが 24分音符がほぼ2分音符に変換されているので大雑把に12倍です。さらに大地シフトがクロスしてきます。
阿吽。
「Scatter Plain」
ASA-CHANG、朝倉 弘一さんです。
EMLシンセサイザーのシークエンスに合わせて演奏してもらいました。
トルクがあってキレがあって溜めがあって軽快でヘビー!で可愛いい。
そんなドラムをガイドにシンセサイザーを構成していきました。
重力か?バランスか?どっちでもいいか?の三択。か?
永久動力の一歩手前。
「Drift Of The Tide」、「The Clean Hornet」
椎野恭一さんです。
椎野さんとは今までに即興デュオを5回演奏していますが 今回は別録りで。
Drift Of The Tideではスティックではなくヘチマのような物で叩いてました。
レコーディングで使うのは初だとの事。いい音です。
この曲だけシンセサイザーがMINI MOOGです。
キーの接触不良による不思議なベンド効果を利用した演奏。
正常なMINI MOOGでは出ないレア音源??
ギター、MOOGともに全てファーストテイクなので。
別録り、ダビングながらも即興的です。
なのでThe Clean Hornetのベースも ファーストテイクに拘り、気合でっ!(,,,単純なフレーズですが)
日ごろの鍛錬の成果だと自負しております。←大袈裟。
「Hayama Exotica」
Roland TR-606 Drumatixさんです。
EML400とバリトンウクレレで
小節線やテンポから自由になろう運動。
ドリフトです。
楽園森戸海岸にて。
うぐいす、飛行機、蝉、コオロギ、鳶などの音は 葉山の自宅スタジオ春夏秋の日常音です。
あと森戸海岸の波音。
移り住んで早6年。
季節もドリフトしているかもしれません。
と、あれこれ書きましたが
自由に楽しんでいただけたら嬉しいです。
(text by パードン木村)
Pardon Kimura & Drummers / G.E.P Good Enough Pocket (CD) / UBCA-1030
- Limited Slip Deffer
- Double Chevron
- Japanese Bush Warbler
- Scatter Plain
- Wooden Space Craft
- Japanese Bush Warbler & Sea Roar
- 3CV
- Meimuna opalifera
- Good Enough Pocket
- Drift Of The Tide
- Cricket
- The Clean Hornet
- Hayama Exotica
発売日:2012年11月17日
品番:UBCA-1030
発売元:Tuff Beats
販売元:Space Shower Networks Inc.