日本のロック界を牽引し、全国に旋風を巻き起こした伝説のバンド、ボ・ガンボスのボーカル”どんと”の息子であり、盟友 "OKAMOTO'S" のメンバーと共に結成したファンクバンド "ズットズレテルズ" のギタリストとしても活躍した、"ラキタ"のファーストアルバム!
プロデュースにパードン木村を迎え、自身のバンドメンバー等と共に葉山の古民家スタジオと、沖縄のどんと院 八角堂でレコーディングを敢行。
メロウかつトリッキー、そして痛快なバンドサウンドまで、縦横無尽に繰り広げられるラキタワールド満載の待望のデビューアルバムが遂に完成!!
モノホンのロックって、これぐらいスモーキーな方が面白いやんね?
ロックの人に会えて嬉しいよ。とうめいにんげんにでもならんと生きていかれへん世の中で、最高のサーフィンしてるな。ラキタ!!!!
岸田 繁(くるり)
心にナイフを携えた太陽の子供は今、
音楽に愛されながら荒野を進んでいる。
きっとラキタは音楽の幻想が生んだ、僕らの救世主だ。
鹿野 淳(MUSICA)
<ライナーノーツ>
音楽という泉からわいてきたフレッシュな音や声が鳴り響き、自由に風に吹かれながら踊っている。
ブルース、フォーク、人力エレクトロニカ……いろいろな音楽がフュージョンされているが、ラキタがその音楽を求めたというより、いろいろな音楽がラキタというオアシスに水を飲みに集まってきたような、そんな多幸感が音楽自体から満ち溢れている。
ジャンルやシーンが細分化され、音楽自体があらかじめビジネスツールとして存在してから永らく経った今、ラキタ、そしてこの『フライングロック』のように「生まれた瞬間から自由な音楽生命体」がロックを鳴らすのは、本当に意味のあることで。きっと音楽の神様はこのアルバムの誕生を諸手を上げて祝福していることだろう。いや、もしかしたらその神様が生んだ音楽の子供こそがラキタなのかもしれない。彼のプロフィールを知っているならば、あながちロマンティックな物言いだとは思わないだろう。
ズットズレテルズでギターを弾いていたラキタはソロとして今、歌も歌っている。右手で心のナイフをかざし、左手でギターを掲げながら歌うラキタの歌は、その声自体が空や海、そして大地に向けられたゴスペルのようだ。こっちが照れるほど無垢で奔放な10個の歌から、きっとポケットにしまい続けて忘れつつあった自分のコアを思い出す人も多いだろう。
音楽はいつだって、気づけそうなのになかなか気づけないことを気づかせる最高のメッセンジャーであり友人のようなものだ。ラキタの音楽は初めて出逢った瞬間から、最高の「ともだち」だ。嘘もつかなければ裏切る事もない、ソウルミュージックという名前のともだちだ。
(文・鹿野 淳(MUSICA) )
ラキタ / フライングロック (CD) / UBCA-1025
- 船出の唄
- 今夜の幻
- 最愛
- Am
- ふりむけば
- とうめいにんげん
- 星のゆりかご
- 地獄チャンネル
- フライングロック
- あたたかいほうへ