大城美佐子 / 島思い〜十番勝負 (CD) / UBCA-1057

発売日：2017年7月5日
品番：UBCA-1057
発売元：Tuff Beats
販売元：Space Shower Networks

【宮沢和史】
初めてお会いしたのは10年前、東京で唄会をされた時のこと。それまでは一方的なファンでした。その日ご挨拶できるのが楽しみで仕方なかったことを覚えています。今回の「でいごの花」は、定男さんのコンサートで念願叶い美佐子さんと初共演した曲。思い出のコンビ唄です。沖縄民謡を勉強し始めた頃、特に聴きこんだのが嘉手苅林昌さんと美佐子さんのコンビ唄でした。僕が最も愛する沖縄民謡のひとつ「白骨節」も、美佐子さんの歌で知りました。大城美佐子＝戦後の沖縄民謡史です。そもそもなぜ沖縄民謡が存在するのか、なぜその唄が生まれたのか、そういうひとつひとつの物語を知って歌ってらっしゃる偉大であり貴重な唄者、大城美佐子の年表の片隅に自分の名前を添えさせていただける喜びを今かみしめています。

【ネーネーズ】
会うたびに緊張する大先輩。私たちにとって雲の上の存在です。ネーネーズの曲で美佐子先生をテーマにしている唄があって、お会いする前はその勝手なイメージから「怖そう」と想像していたけれど、実際は気さくで優しくてお茶目。目で耳でついその言動すべてを追いかけてしまいたくなるほど、とっても可愛らしい方で感激しました。いつも上品で、三線を抱えた立ち姿も煙草を吸う姿も、なんでも絵になる。歌い手として女性として、こういう年の重ね方をしたいなと思う憧れのひとです。美佐子先生が歌う曲で一番好きなのは全員一致で「下千鳥」。かっこよすぎてシビれますね。今回の共演は未だに信じられないくらい光栄なお話。美佐子先生とこうしてずっと残る作品を作れて本当に嬉しい。私たちの誇りです。