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Les Rallizes Dénudés(裸のラリーズ) / ’77 LIVE[3LP アナログ盤]TBV-0035-0037

裸のラリーズがその真髄を最大限に発揮した轟音ライヴを完全収録する2枚組の決定版「’77 LIVE」が初LP化、待望のオフィシャルリリース!

 

★「Tuff Beats Online Store オリジナル特典」 として、2枚組正方形ポストカード(商品別/全3種)が付属されます。

 

裸のラリーズの1977年3月12日の東京都立川市でのライブ音源を収録した「’77 LIVE」が、久保田麻琴によるリマスタリングを経て待望の復刻リリース! 
圧倒的な音の洪水と変幻自在のインプロヴィゼーション、1時間半におよぶ奇跡のライブを追体験できる内容となっている。<帯付きジャケット>

 

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【湯浅学氏による裸のラリーズ’77 LIVE解説】

 

あらゆる雑念が霧消した。1991年にこのアルバムを初めて聴いたとき。歓喜で全身が満たされた。音楽に限界はない、と心の底から思った。

 このアルバムは、水谷孝のプロデュースによって1991年8月15日に2枚組のCDとして発表された。1977年3月12日に東京都立川市の立川社会教育会館で行われた裸のラリーズのコンサートのライヴ音源作品である。

 初リリースから31年、かつて裸のラリーズの一員だった久保田麻琴がその音源ソースを改めて精査し、リマスタリング作業が行われ、新たに生み出されたのがこの音盤である。

 1991年に裸のラリーズ/水谷孝は3作のアルバム『‘67−‘69 Studio et Live』、『MIZUTANI』、『‘77 LIVE』を同時に発表した。その理由について、ミュージック・マガジン1991年11月号所収のインタビュー(フランス、パリと東京間でファックス通信によって行われた。質問者=筆者)でこう述べている。「普通の意味での脈絡など無かった。大げさな意図も無かった。こちらの言い方で言えば、一種の花火、或いは火遊び。のちの現実作業はすこぶるハードなものになってしまったが。

CD作成を決めた時点で、こちらのHEADには収録基準は考えずともあった。無論、以前から考えていた訳ではなく、但し取り敢えずとしての言葉による基準は、オリジナル結成から70年代末ベルコモンズでのライヴまでとした」

 67年秋の裸のラリーズ結成から78年11月1日の東京青山ベルコモンズまでの約12年間に裸のラリーズは数多くのライヴを行った。おそらくスタジオに入っての録音も少なからず行っていたと想像される。水谷はさらに続けてこう述べた。

 「この期間のこちらサイド所有のTAPEは全てチェックしなければ気が収まらなかった。ほぼTAPE200〜300本(殆どが90分ないし120分)全部聴いた。これは素晴らしい期間だった。少々のことでは驚かないこちらがあれほどきついとは思っていなかったので」

 この3つの作品は、厳選された音源だ。裸のラリーズの一つの確信、だろう。水谷孝が体感してきた裸のラリーズの表現を代表するものなのだろう、と思う。

 さらに、そのTAPE音源をCD化するにあたっても、粘り強く念入りな探求があったという。水谷はこう伝えている。

 「アナログからデジタル変換の時点で、スタジオにこちらも入りっぱなしで、簡単な言い方を使わせて貰うが、まるでいかさないデジタル音を徹底的に壊して源音に近づける作業、これはスタジオのエンジニア連中には相当なハード作業の様だったが出来得る限り努力してくれた結果出来た音だ。そのために切り捨てなければいけない部分もあったには違いないが、デジタル音というのは手こずるものの様だ」

 元のライヴ音源に後から加えられた音はない。このとき、水谷孝の感じていた音、77年3月12日から水谷の中で鳴りつづけていた裸のラリーズの音、それを一つの音盤に落とし込むことの難しさが水谷の発言の奥にうかがえる。

 『‘77LIVE』の音像は世にも稀なるものだ。未知の聴感がもたらされる。歪みの奥にさらに歪みがある。音の前景と後景の間で両者がこすれあって四方八方に音の波が膨張していく。単に音塊が聴く者にぶつかってくるというのではない。音に全身が巻き込まれて抜けられなくなるのだ。

 計算され構築されたものではなく、さまざまな要因が偶然と必然の混合の中で重なり合って生まれたものではないだろうか。もちろん会場での音響設計はある。しかし音は出してみなければわからないものだ。ライヴは特にその日の状況に左右される。現在のように、デジタル機器で制御されたステージとはまったく異なる。だからこそ残された音源ひとつひとつに違った空気と色彩が封じ込められている。77年3月12日のライヴは67年から活動しつづけた裸のラリーズの一つの到達点だったのか。ひとつの新たな始まりだったのか。

 このときの演奏者は、水谷孝(ギター、ヴォーカル)、中村武志(ギター)、楢崎裕史(ベース)、三巻敏朗(ドラムス)。中村は裸のラリーズのオリジナル・メンバー。三巻は元OZのスタッフだった。楢崎は、だててんりゅうから頭脳警察を経て裸のラリーズに加入した。その後自身のバンド、ポートカス、ニプリッツなどで活動するのと並行してヒロシ、燻裕理などの名でソロ活動を展開している。楢崎と三巻のリズム・セクションは多彩なビートを生み出している。「氷の炎」での12拍子はトルコ音楽を連想させ、「夜より深く」はR&B的でもあり、「夜、暗殺者の夜」は「アイ・ウィル・フォロー・ヒム」を想起させるポップ感覚を持つ。激越このうえないサウンドの奥で多角的な音楽性が波うっている。

 今回、マネージャーだった手塚実が当時の様子を伝える貴重な一文を寄稿している。

 この日のライヴが4WAYのサウンドスピーカー・システムで行われた、ということに驚いた。

 「ホールの音なりが凄く良く、鳥肌ものだったことはしっかりと覚えている」

 との一節を読んだこちらの鳥肌が立った。

 「ノイズがクリアーに増幅された新しいラリーズサウンドが誕生した日だった」

 とも手塚は記している。

 裸のラリーズは進みつづけていた。比類なき奇跡のような『‘77LIVE』も裸のラリーズの一片に過ぎないのか。

 前述のFAXインタビューで、水谷孝はこう述壊していた。

「移ろうもの、甘美なもの

移ろわずして 尚 甘美なもの

移ろいやすさのうちに見る甘美さより一層

厳密な何か

夜の領域 空間と次元 それから逸脱

結果としての逸脱 意図されなかった逸脱

あらかじめ意図された逸脱が成就された時

逸脱はあらかじめ予定された軌道に

最早ないであろう」

 

2022年9月 湯浅 学

 

<77立川LIVE覚書 Text by MINORU TEZUKA>

 

少しラリーズ関係者スタッフについて書いておきたい。

初めの頃の照明はアントニオたちが担当してた会場が多かった。音響は時々会社が変わり専属のミキサーはまだいなかったがいつの頃か忘れたががミキサーに加藤ひさしが加わった。

照明チームは山田卓率いるチームに落ち着いた。

タクとは東京国分寺にあった日本最初のロック喫茶と言われてる『ほら貝』 で出会った。

ほら貝は部族を名乗り詩人・革命家・芸術家・百姓・夢追う旅人たちの60~70年代のメッカだったと思う。

そこに私も出入りして顔なじみができ数々のイベントの設営に協力してもらっていた。

ポスターやチラシを製作してくれてたデザイナーの高島マコは当時住んでた福生のジャパマーハイツのすぐ近くにドラムの正田俊一郎と家をシェアーしてた。武蔵美の学生だったと思う。

バックステージにしばらく貼ってた薔薇のフラッグやグヤトーンのアンプに絞り染めの布を貼ったのも彼だと思うのだが、記憶は遠い。

77ライブのポスターとチラシは水谷氏が選んだ写真だったと思う。

原稿を持って部族の外局CCC印刷の田村正信アキに頼んだ。

今では著作権で使えないだろうシュールリアリストのハンス・ベルメールの写真を使って文は『人形のあそび」から引用してる。この時代紙媒体が主流、夜中にポスター貼りに行くと隣には暗黒舞踏やテント芝居のポスターが並んでその横に貼られたラリーズのポスターも異形を放っていた。   

4WAYのサラウンドスピーカーを壁際に配置し、このとき初めてギターを直前に手に入れたギブソンのSGを使用した。

リハーサルの曲は「夜の収穫者たち」だった。初めて聴く曲だったがすぐに成功を確信した。ホールの音なりが凄く良く鳥肌ものだったことはしっかりと覚えてる。

録音はミキサーから直にカセット繋げたのと髙田清博どろんこがオープンリールにマイク録音した2種類、ノイズがクリアーに増幅された新しいラリーズサウンドが誕生した日だった。

Les Rallizes Dénudés(裸のラリーズ) / ’77 LIVE[3LP アナログ盤]TBV-0035-0037

¥7,500価格
  • FACE A
    1. Enter the Mirror 
    2. 夜、暗殺者の夜
      The Night, Assassin’s Night  

    FACE B
    1. 氷の炎
      Flame of Ice 

    FACE C
    1. 記憶は遠い
      Memory is far away 

    FACE D 
    1. 夜より深く  
      Deeper than the Night  

    FACE E
    1. 夜の収穫者たち  
      Reapers of the Night  

    FACE F
    1. The Last One _1977 

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